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食物経口負荷試験

食物アレルギーの治療は「正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去」です。

当院では、その子にとっての必要最小限がどこなのか見極めることが重要であると考え、食物経口負荷試験を行っております。
例えば、「原因食物が判明し除去食をすでに行っているけれど、年齢が大きくなったのでもう食べられるかどうかを調べたい」
そんな場合にも経口負荷試験を行うことを提案しています。

乳幼児期にアトピー性皮膚炎があり、疑われる原因食物に対する特異的IgE抗体検査が陽性であったため除去を始めた食物を、離乳期以降も漫然と除去し続けているような症例も多くみとめます。
このような症例では1、2才で負荷試験を実施して食物アレルギーの確定診断を下すとともに、栄養の偏りを防ぐためにできる限り除去を解除するように指導しております。

症状が出ない食物を見つけ出し、できる限り多品目を食べさせてあげるということが大切だと考えています。


食物経口負荷試験の目的
1.食物アレルギーの確定診断を行うこと
  ①アトピー性皮膚炎で食物アレルギーの関与を疑う場合
  ②じんましんなどの原因アレルゲンの診断を行う場合
  ③血液検査や皮膚テストで陽性であるが、未摂取(食べたことがない)の場合
   (血液検査が陽性のお子さんで、食物を安全に摂取することができるケースを多く認めます)
2.耐性獲得(アレルギーの原因食物を食べられるようになる)を判断すること
  安全に摂取可能な食品の形態と量を判定することが可能になります。
  卵そのものが食べられなくても、卵加工品なら食べられるこどもたちは大変多いです。

食物経口負荷試験の目的食物経口負荷試験の方法
固ゆで卵、牛乳、小麦(うどん)など原因の食べ物を少しずつ量を増やしながら20分ごとに食べさせていただきます。
一定量を1~2時間ほどかけて食べ、症状が誘発されるかどうか、さらに数時間観察します。
合計約4時間で試験を終了します。

症状の出方は個人でまちまちです。
通常は食べた直後から2時間以内に即時型症状が出ます。
かゆみや蕁麻疹などの皮膚症状、悪心や口の違和感など消化器症状、くしゃみ鼻水咳などの呼吸器症状を注意深く観察していきます。

具体的には
 ①患者様の体調を診察し、問題ない事を確認したら検査の開始です。
  本人の体調がすぐれない時などは、延期とさせていただくことがあります。
  何かの症状がでても治療がすぐ出来るように、点滴をしながら検査することもあります。
 ②負荷食品は、基本的には保護者の方に用意して頂きます。
 ③事前に負荷食品の分量が決まっているので、6回に分け20分ごとに食べていきます。
 ④看護師、担当医と一緒に、慎重に症状観察しながら検査していきます。
 ⑤経過観察中、診察室前にあるキッズスペースでおもちゃや絵本で遊びながら過ごすことが出来ます。
  負荷検査中は、お茶やお水は自由に飲むことが出来ますので、水筒を持参しても結構です。
 ⑥個々の症状と進行具合によりその時間は前後しますが、約2時間の経過観察を院内で行います。
 ⑦最後に食物負荷試験評価・負荷試験後の指導をさせていただきます。
  診察後、遅れて症状が出てきた時のために緊急常備薬の処方を受け取って終わりになります。

— posted by kiyotoshi at 11:30 am  

 

ロタウィルス下痢症

ロタウィルス下痢症は「冬季嘔吐症」「白色便性下痢症」「嘔吐下痢症」などとも言われます。

ロタウィルスによる非常に感染力の強い病気です。
免疫のない小児では6か月~2歳くらいまでに必ずと言っていいほど罹患します。
水のような多量の下痢便が特徴で、便の色も白っぽくなることから、白色便性下痢とも言われます。
乳幼児の冬の急性の下痢症の8割以上を占めます。

感染経路と潜伏期
ロタウィルスによる経口感染です。
唾液や便などの排泄物から口に入り、1~3日の潜伏期間を経て下痢が始まります。
ロタウィルスは約1週間便中に排泄されるといわれています。

症状
急な嘔気に始まり、嘔吐が半日程度続いた後、下痢が起こってきます。
ウィルスの影響で便に色をつける胆汁がうまく分泌されず、白っぽい米のとぎ汁のような水様便が大量に、1日に何度も出ます。
37度くらいの微熱や、38℃台の発熱を伴うこともあります。

合併症
嘔吐と下痢のために脱水症をおこすことがあります。
まれに、ひきつけを起こすことがあります。

治療
ロタウィルスの特効薬はありません。
嘔吐があるときは無理に飲ませず、治まるまでおなかをしっかり休めましょう。
吐き気が治まったら吸収しやすい水分を少しずつこまめに与えてください。
腸が敏感になっているので飲むとすぐ下痢をしてしまうこともありますが、飲んだものが直行で出てしまうわけではありません。
お口から入った水分はちゃんと吸収されますので、下痢を怖がらず、下痢の分までしっかり水分を与えてあげましょう。
下痢で失われるのは水分だけではないので、お水やお茶よりも電解質飲料(OS1、幼児用イオン飲料水など)が良いでしょう。
かんきつ類は下痢のもとになるのでオレンジジュースはやめましょう。
通常嘔吐は半日~1、2日で、下痢は1週間くらいでおさまり、だんだん便が黄色くなって治ってきます。
下痢は回数が落ち着くのに1週間、形がついてくるのに1週間ほどかかることがありますが、一日5回以下に減ってくれば一安心です 。

家庭での看護法
下痢でお尻がただれやすいのでおしり拭きで拭くよりぬるま湯で洗ってあげてください。
飲める物を少しずつ飲ませて脱水を予防しましょう。
(酸っぱいものと乳製品は吐き気を誘発しますので、嘔気のある時は避けてください)
吐き気のあるときは無理に食べさせなくても大丈夫です。
水分も少量ずつ小分けにしてあげてください。
冷たい飲み物はおなかが刺激されるので、少し温めた方がいいでしょう。
嘔気が強く補水がうまくできない時、皮膚や粘膜が渇いてぐったりと元気がない時は頑張りすぎずに早めに受診してください。

水分補給については「経口補水の方法Link 」も参考にしてください。

— posted by kiyotoshi at 10:47 am  

 

アデノウィルス感染症

アデノウイルスは49種類 (分類法によっては51種類) あり、いろいろな病気の原因になります。
高熱が続き、目が赤くなる(咽頭結膜熱:プール熱)
扁桃が赤くはれて膿がつく(扁桃炎)
下痢(胃腸炎)
など様々な症状を引き起こします。

アデノウイルスの種類により流行する季節が異なりますが、最近は年間を通してみられるようになってきました。
とてもうつりやすい病気ですから、熱がある間(プール熱では解熱後2日)は、保育園・幼稚園・学校などを休ませてください。
ご家族も感染に注意してください。

目の症状が主な流行性角結膜炎では、目の充血と目やにがでます。
症状がなくなるまで学校は休ませてください。

アデノウィルスの発熱は39℃くらいの高熱が、5~7日程度続きます。
熱とのどの痛みで食欲が落ちることが良くあります。
脱水に注意し、充分に水分をとらせましょう。
乳児ではアデノウィルスによる胃腸炎で下痢が長引くことがあります。

アデノウィルスが引き起こす病気と症状
上気道炎・気管支炎 ねつ、鼻水、咳、のどの痛みなど
肺炎 乳児で稀に重症肺炎
扁桃炎 ねつ(5~7日)、のどの痛み、扁桃に膿が付着
咽頭結膜熱(プール熱) ねつ(5~7日)、結膜充血、のどの痛み
胃腸炎 嘔吐、下痢、乳児で稀に腸重積
流行性角結膜炎 目の充血、目やに、目の痛みなど
出血性膀胱炎 肉眼的血尿、頻尿、排尿痛、残尿感

アデノウイルス感染症の診断
最近は「迅速法」による検出がよく行われるようになりました。
アデノウィルスによる扁桃炎があるときには、のどからウィルスを検出することができます。
咽頭結膜熱(プール熱)や流行性角結膜炎では、まぶたのぬぐい液でウィルスを検出することができます。
腸炎の際に、便から検出することもできます。

アデノウイルス感染症の治療
アデノウィルスの特効薬は、残念ですが現在のところありません。
高熱が長引くため心配ですが体に免疫がつくのを待つしかありません。
一般的には全身状態は保たれ、肺炎や腸重積を起こさなければ自然に軽快して治癒します。
治療は対症療法になります。
風邪症状があれば風邪薬を、胃腸炎があれば整腸剤を用います。

— posted by kiyotoshi at 10:13 am  

 

RSウィルス感染症

RSウィルスは冬から春にかけて小さなお子さんを中心に流行するウィルス性疾患です。
1歳までに70%のお子さんが、2歳ごろまでにほぼ100%のお子さんが感染します。
一度の感染では免疫ができず繰り返しかかることがあります。

症状
潜伏期は2~7日です。
☆乳児
初めてRSウィルスに感染した赤ちゃんの場合、まず鼻水から始まり、その後38℃~39℃の発熱と咳が続きます。
そのうち25~40%の赤ちゃんが細気管支炎を起こすことがあります。
細気管支炎は気管の先の細いところが腫れてゼイゼイ、ヒューヒューを起こす赤ちゃん特有の気管支炎です。
・風邪と診断されても熱が続く
・ヒューヒューゼコゼコして呼吸が苦しそう
・おっぱいやミルクの飲みが悪い
・呼吸が早い
などの症状があるときは早めに再受診してください。
この風邪にかかり細気管支炎を起こしたお子さんの0.5~2%が入院を要することがあります。
☆幼児
1~2歳のころはお咳がひどくなったり、発熱が続いたり、中耳炎を合併したりすることがありますが、2歳を過ぎると鼻かぜ程度の症状になってきます。
繰り返し感染しますが徐々に免疫を獲得し、5歳を過ぎるとほぼ全員が免疫を獲得します。

検査
鼻水から抗原迅速診断することができますが、RSウィルスの検査の保険適応は1歳までとなっています。
1歳以上のお子さんで検査を希望されるときは3000円の実費がかかります。

治療
インフルエンザのような特効薬はなく、対症療法になります。
おうちでは保温、加湿に心がけ、水分をこまめに取らせてあげましょう。
お咳がひどい時は楽な体位を工夫してあげてください。
赤ちゃんのゼロゼロは苦しげで見ていてとても気になりますが
・おっぱいやミルクが飲める
・少し笑顔が出てる
・ぐずぐず苦しがらずに眠れている
ようであれば心配ないことがほとんどです。

☆生後6か月未満のお子さんは感染に注意しましょう☆
・流行期には人込みを避ける
・あかちゃんがお口に入れるものはこまめにアルコールで消毒する
・家族など赤ちゃんの周囲の人が手洗い、手のアルコール消毒を励行する
など、うつさない・うつらないように気を付けましょう。

— posted by kiyotoshi at 09:35 am  

B型肝炎

B型肝炎とは
B型肝炎ウィルスの感染によっておこる病気です。
急性期には時に劇症肝炎となり命に係わることがあります。
慢性化するとウィルスが肝臓の中に残存し、のちに肝硬変や肝癌を引き起こします。
特に3才未満で感染すると慢性化しやすいことがわかっています。

感染経路
母親からの垂直感染
キャリアとの針刺し事故などによる血液感染
性交渉
などによって感染します。

また、従来「B型肝炎は日常生活では感染しない」と言われてきましたが、
キャリアの唾液(よだれ)や汗、涙、尿や糞便からもウィルスが検出されることがわかってきました。
保育園や運動部での集団感染例の報告も見受けられます。

※日本では約100~140万人のキャリアがいると推定されます。
 そのうち約90万人は無自覚なウィルス保持者であると言われています。

感染経路不明のB型感染が増えてきていること
慢性化しやすい欧米型のB型肝炎ウィルスが増加傾向にあること

から、B型肝炎は他人事ではなくなりつつあります。

B型肝炎はHIV(エイズ)やC型肝炎に比べはるかに感染力の強いウィルスです。
任意接種で費用が掛かってしまうことからあまり積極的にはお勧めしてきませんでしたが
感染機会はごく身近にあるかもしれないこと
そしてワクチンでほぼ予防できること
を考慮し、ぜひ接種をご検討いただきたいワクチンです。

副反応は約10%のひとに接種部位の発赤や腫脹が出る程度です。
ワクチンスケジュールは
1回目接種→4週後2回目接種→16~20週後に追加接種
の3回で、接種料は1回5000円です。

— posted by kiyotoshi at 12:30 pm  





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